パニック障害の原因はストレスではありません。

今でこそパニック障害という病気が認知されるようになりましたが、以前までは「急性不安神経症」や「PD(panic disorder)」という名称の方が一般的だったようです。

この急性不安神経症という名称からもイメージできるように、パニック障害はパニックに陥ってしまう状態や障害のことではなく、極度の不安感に襲われることがほとんどです。

では、パニック障害を発症させる原因とはいったい何でしょうか。

まず、この疑問の結論からいうと、今現在ははっきりと原因は分かっていないものの、いくつかの諸説は挙がっており、基本的には体内の無数にある神経の中のひとつである「脳内不安神経機構」に原因があるのでは、といわれています。

私たちの体は、体内に張り巡らされた神経からさまざまな情報をキャッチし、認識して反応しています。しかし、情報伝達がうまくいかないと、パニック障害の典型的な症状である発作や不安感、恐怖感が過度に表われてしまうという考え方が一般的なのです。

ちなみにより細かく分析した仮説がいくつか立てられているようで、例えば「危険をキャッチしたときに脳にサイレンを出すために必要なノルアドレナリンが過敏になっている」「ノルアドレナリンをコントロールするセロトニンの異常」「不安感をコントロールするギャバやギャバと密接な関係にあるベンゾジアゼピンの異常」などが、パニック障害の原因として挙げられます。

これらの原因に共通して言えるのが、いずれの説もすべて神経伝達に関わる物質であるということです。

ただ、あくまでも全て「仮説」です。ですから、1つの説を鵜呑みにするのではなく、どんな場合であっても、すぐにパニック障害を治療するということを前提に考えることが重要なのです。

なお、以前までは本人の性格や過去のトラウマなども関係していると考えられていたようですが、現在では身体的な原因説が有力なようです。

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